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	<title>Otakibashi animal hospital BLOG</title>
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	<description>Otakibashi animal hospital official BLOG</description>
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		<title>膀胱ではなく！腎臓から膀胱まで尿を運ぶ尿管に、結石ができてしまった猫の症例</title>
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		<pubDate>Thu, 09 Feb 2012 15:30:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[臨床報告]]></category>

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		<description><![CDATA[こんにちは 最近めっきり寒くなってきました。寒くなってくると動物たちも体を冷やさないようにするため、色々な行動をとります。その一つとして、水をあまり飲まなくなります。すると尿をつくる量が減るため、どうしても膀胱の中に尿を貯めている時間が長くなり、膀胱に結石ができやすくなってしまいます。膀胱にできた結石は、膀胱の粘膜を傷つけたり細菌の温床になったり、男の子では尿道につまってしまうことがあるので、是非注意して下さい。 さて今回はその膀胱ではなく、腎臓から膀胱まで尿を運ぶ尿管にその結石ができてしまった猫の症例が続いたので紹介します。 一つ目の症例は、他院から手術の依頼を受けた症例です。5歳の去勢済みの猫で、以前より尿中にストラバイト結晶という尿結石の結晶が出るということで療法食を食べている子でした。元気と食欲が低下して腰のあたりを痛がるという主訴で来院され、検査を行ったところ尿検査で潜血反応、血液検査で腎臓の数値上昇・画像検査で右の腎臓に水腎、水尿管があることが確認されました。（水腎、水尿管とは腎臓で作られた尿が尿管を通り膀胱に流れる途中で閉塞を起こし、その手前で尿が貯留してしまう状態をいいます。）そこで尿管の結石を疑って尿路造影検査とCT検査を行い、やはり右の尿管に結石が確認されたため手術を行うことになりました。 症例１：術前右尿管 症例１：術前右腎 手術は開腹し尿管の結石を取るのですが、猫の尿管はとても細く、切開して結石を取りだし縫合した場合にその縫合部が治る過程で閉塞してしまう危険性もあるため、結石ができている部位から膀胱までの尿管を切除し、拡張してしまっている尿管を直接膀胱へ繋げる尿管転植術という術式を用いました。 注：気分を害する場合がございます。閲覧にご注意ください。 0.1mmにも満たない細い糸（細いまち針の1/5程の太さ）を用いて膀胱と尿管を繋ぐという、とても細かい手術でしたが無事に終了しました。 手術後しばらくは、転植した尿管から膀胱内を通って体外に尿を排泄するためのカテーテルを入れたままにしておかなければならないため管理は大変ですが、術後一週間で右の腎臓機能の回復の兆しが見られ、一か月後には右側の腎盂の拡張は大幅に改善され、4.6ｍｍにまで拡張していた尿管も0.9mmを切るほどに縮小していました。 症例１：術後右尿管 症例１：術後右腎 数値だけでなくこの猫ちゃんは元気もありご飯もしっかりと食べ始めてくれ、今では元気一杯だそうです。人間でも尿管結石ができると背中から腰に激痛が走るといいますが程度の差はあれども、動物でも同じ症状が出るのですね。 症例１：尿路造影術前 症例１：尿路造影術後 二つ目の症例は、スケーリング（歯石除去）を希望して当院へ来院されましたが、安全に麻酔が行えるかどうか血液検査やレントゲン検査を行ったところ、血液検査で腎臓の数値がやや高く、レントゲン検査で左の腎臓内結石が確認されました。そこで超音波検査を行うと、左側の腎臓に水腎と水尿管があることがわかりました。話をよく聞いてみると最近よく水を飲み、よく排尿をするようになったとのことでした。また、まれに赤みがかった尿をするとのことで、やはり尿検査でも尿中に重度の潜血反応と細菌感染がありました。さらに、静脈性尿路造影検査と逆行性尿路造影検査を行って、左側の尿管に結石がある事が明らかになりました。 症例２：術前尿路造影 症例２：術前尿路造影２ 開腹すると、左側尿管の膀胱近くに小さな結石があり、そこから腎臓までの尿管全域がやや拡張している状態でした。そこで今回も拡張している尿管を膀胱に転植する手術を行いました。 今回の猫ちゃんは、残念ながら腎臓の障害が多少残ってしまい血液検査上では腎臓の数値がやや高い状態なのですが、拡張していた尿管は改善しており、血尿や頻尿も収まっています。 尿路の結石は結晶が固まって結石になるのですが、今回の二つの症例はどちらも術前の尿検査において結晶は出ていませんでした。もちろん結晶が出ている場合もあるのですが、尿中に結晶が出ていないからと言っても今回のようなケースも少なくはないので安心はできません。また冒頭に紹介した膀胱・尿道結石の場合は結石がレントゲン写真に写ることが多いのですが、尿管結石は尿管が細い上に便などの腸内容物に隠れてレントゲン写真では見つけにくいことも多く、超音波検査によって腎臓と尿管を確認する必要があります。 症例２：術前左尿管 症例２：結石 尿管結石により尿が排泄できない状態が続くといずれ腎臓が機能しなくなってしまいます。そのため腎臓に障害が起きる前に尿管の閉塞を解除しなければなりません。早期発見が出来ればこの病気は、簡単な手術ではありませんが、治療することが可能です。手術をせずに悪化した場合、尿の排泄が滞り腎臓が水腎になってしまい、その状態が長く続くと腎臓の機能が失われてしまい、最終的には腎臓摘出を行わなければならないこともあります。 どんな病気も早く気付いてあげることが出来れば治療の幅は広がります。今回のように腰部痛などの意外なところから意外な病気が見つかることもあります。何か動物たちの異変に気付いた時は、早めにご相談ください。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>こんにちは</p>
<p>最近めっきり寒くなってきました。寒くなってくると動物たちも体を冷やさないようにするため、色々な行動をとります。その一つとして、水をあまり飲まなくなります。すると尿をつくる量が減るため、どうしても膀胱の中に尿を貯めている時間が長くなり、膀胱に結石ができやすくなってしまいます。膀胱にできた結石は、膀胱の粘膜を傷つけたり細菌の温床になったり、男の子では尿道につまってしまうことがあるので、是非注意して下さい。</p>
<p>さて今回はその膀胱ではなく、腎臓から膀胱まで尿を運ぶ尿管にその結石ができてしまった猫の症例が続いたので紹介します。</p>
<p><span id="more-235"></span></p>
<p>一つ目の症例は、他院から手術の依頼を受けた症例です。5歳の去勢済みの猫で、以前より尿中にストラバイト結晶という尿結石の結晶が出るということで療法食を食べている子でした。元気と食欲が低下して腰のあたりを痛がるという主訴で来院され、検査を行ったところ尿検査で潜血反応、血液検査で腎臓の数値上昇・画像検査で右の腎臓に水腎、水尿管があることが確認されました。（水腎、水尿管とは腎臓で作られた尿が尿管を通り膀胱に流れる途中で閉塞を起こし、その手前で尿が貯留してしまう状態をいいます。）そこで尿管の結石を疑って尿路造影検査とCT検査を行い、やはり右の尿管に結石が確認されたため手術を行うことになりました。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_nyoukan_case1_before.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_nyoukan_case1_before_thumb.jpg" alt="photo1" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：術前右尿管</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/rightcase1_before.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_zin_case1_before_thumb.jpg" alt="photo2" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：術前右腎</span></div>
<div class="clear"></div>
</div>
<p>手術は開腹し尿管の結石を取るのですが、猫の尿管はとても細く、切開して結石を取りだし縫合した場合にその縫合部が治る過程で閉塞してしまう危険性もあるため、結石ができている部位から膀胱までの尿管を切除し、拡張してしまっている尿管を直接膀胱へ繋げる尿管転植術という術式を用いました。</p>
<p>
<div style="float:right; width:200px; margin:0 0 0 10px;"><span class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/case1_opeimg.jpg"><img src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/case1_opeimg_thumb.jpg" width="200" height="159" /></a>
<div style="font-size:0.8em;">注：気分を害する場合がございます。閲覧にご注意ください。</div>
<p></span></div>
<p>0.1mmにも満たない細い糸（細いまち針の1/5程の太さ）を用いて膀胱と尿管を繋ぐという、とても細かい手術でしたが無事に終了しました。</p>
<p>手術後しばらくは、転植した尿管から膀胱内を通って体外に尿を排泄するためのカテーテルを入れたままにしておかなければならないため管理は大変ですが、術後一週間で右の腎臓機能の回復の兆しが見られ、一か月後には右側の腎盂の拡張は大幅に改善され、4.6ｍｍにまで拡張していた尿管も0.9mmを切るほどに縮小していました。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_nyoukan_case1_after.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_nyoukan_case1_after_thumb.jpg" alt="photo1" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：術後右尿管</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_zin_case1_after.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/right_zin_case1_after_thumb.jpg" alt="photo2" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：術後右腎</span></div>
<div class="clear"></div>
</div>
<p>数値だけでなくこの猫ちゃんは元気もありご飯もしっかりと食べ始めてくれ、今では元気一杯だそうです。人間でも尿管結石ができると背中から腰に激痛が走るといいますが程度の差はあれども、動物でも同じ症状が出るのですね。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0 30px; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/x‐ray.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/x‐ray_thumb.jpg" alt="photo1" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：尿路造影術前</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/x‐ray_after.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/x‐ray_after_thumb.jpg" alt="photo2" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例１：尿路造影術後</span></div>
<div class="clear"></div>
</div>
<p>二つ目の症例は、スケーリング（歯石除去）を希望して当院へ来院されましたが、安全に麻酔が行えるかどうか血液検査やレントゲン検査を行ったところ、血液検査で腎臓の数値がやや高く、レントゲン検査で左の腎臓内結石が確認されました。そこで超音波検査を行うと、左側の腎臓に水腎と水尿管があることがわかりました。話をよく聞いてみると最近よく水を飲み、よく排尿をするようになったとのことでした。また、まれに赤みがかった尿をするとのことで、やはり尿検査でも尿中に重度の潜血反応と細菌感染がありました。さらに、静脈性尿路造影検査と逆行性尿路造影検査を行って、左側の尿管に結石がある事が明らかになりました。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/left_nyoukan_case2_before2.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/left_nyoukan_case2_before2_thumb1.jpg" alt="photo1" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例２：術前尿路造影</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/x‐ray_before.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/left_nyoukan_case2_before2_thumb2.jpg" alt="photo2" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例２：術前尿路造影２</span></div>
<div class="clear"></div>
</div>
<p>開腹すると、左側尿管の膀胱近くに小さな結石があり、そこから腎臓までの尿管全域がやや拡張している状態でした。そこで今回も拡張している尿管を膀胱に転植する手術を行いました。</p>
<p>今回の猫ちゃんは、残念ながら腎臓の障害が多少残ってしまい血液検査上では腎臓の数値がやや高い状態なのですが、拡張していた尿管は改善しており、血尿や頻尿も収まっています。</p>
<p>尿路の結石は結晶が固まって結石になるのですが、今回の二つの症例はどちらも術前の尿検査において結晶は出ていませんでした。もちろん結晶が出ている場合もあるのですが、尿中に結晶が出ていないからと言っても今回のようなケースも少なくはないので安心はできません。また冒頭に紹介した膀胱・尿道結石の場合は結石がレントゲン写真に写ることが多いのですが、尿管結石は尿管が細い上に便などの腸内容物に隠れてレントゲン写真では見つけにくいことも多く、超音波検査によって腎臓と尿管を確認する必要があります。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/left_nyoukan_case2_before.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/left_nyoukan_case2_before_thumb.jpg" alt="photo1" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例２：術前左尿管</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/case2_kesseki.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2012/02/case2_kesseki_thumb.jpg" alt="photo2" width="246" height="195" /></a><span style="font-size:0.8em;">症例２：結石</span></div>
<div class="clear"></div>
</div>
<p>尿管結石により尿が排泄できない状態が続くといずれ腎臓が機能しなくなってしまいます。そのため腎臓に障害が起きる前に尿管の閉塞を解除しなければなりません。早期発見が出来ればこの病気は、簡単な手術ではありませんが、治療することが可能です。手術をせずに悪化した場合、尿の排泄が滞り腎臓が水腎になってしまい、その状態が長く続くと腎臓の機能が失われてしまい、最終的には腎臓摘出を行わなければならないこともあります。</p>
<p>どんな病気も早く気付いてあげることが出来れば治療の幅は広がります。今回のように腰部痛などの意外なところから意外な病気が見つかることもあります。何か動物たちの異変に気付いた時は、早めにご相談ください。</p>
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		<title>学会発表しました。</title>
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		<pubDate>Sat, 26 Nov 2011 18:51:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[臨床報告]]></category>

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		<description><![CDATA[関東・東京合同地区獣医師大会で学会発表を行いましたので、その概要について紹介します。 9月11日に関東・東京合同地区獣医師大会・獣医学術三学会が日本大学生物資源科学部で開催されました。学会には、関東地方の獣医師が集まり合計77題の演題発表や学術セミナー、市民公開講座などが催されました。 当院からは、「卵巣摘出術(OVX)が原因で腸閉塞症を発症した犬の1例」というタイトルで発表を行いました。 症例は、7歳8ヵ月齢のトイ・プードル（避妊手術済の女の子）で、食欲不振と体のどこかを痛がるということをオーナーさんが心配されて来院されました。身体検査をしたところ下腹部に圧痛が認められましたが、血液検査やレントゲン検査、尿検査、超音波検査などでは大きな異常は見つかりませんでした。しかし、全身状態があまり良くなかったことから、入院して治療を行うことにしました。翌日夜に全身状態が悪化し、前日よりも激しい腹部痛が認められたため、再度レントゲン検査を行ったところ（左のレントゲン写真が1日目、右が2日目）、消化管の広範囲にわたりガスが異常に貯留していることが確認されたため、緊急で開腹手術を行いました。 左：photo1 右：photo2 【腹部単純X線写真。左側は1日目の腹部X線像、右側は2日目のX線像。右側の写真では左側と比較して腸管にガス像が広範囲に存在していることが確認できる。】 開腹手術の結果、小腸の大部分が黒く変色しており、本来あるはずの腸の運動性も低下していました。原因を探ると、黒く変色した小腸の一部が子宮に絡まっており、捻転を起こしていることがわかりました。捻転していた小腸を整復すると、血行も改善され、運動性も徐々に出始めてきました。 術後は順調に回復し、食欲も出て全身状態も改善したため、手術から5日目に退院することができました。 さて、今回は小腸が子宮に絡まり、その結果腸捻転症になったという大変珍しい症例でしたが、重要なことは、このワンちゃんが6年前にすでに避妊手術を受けていたという点です。避妊手術を行ったのは他院であるため、その時の状況は詳しくはわかりませんが、卵巣のみを摘出する手術を行っており、手術中に少し出血があったという説明が飼い主さんにあったそうです。おそらくこの時のわずかな出血がきっかけとなって、子宮と小腸が癒着を起こし、さらに腸管が子宮に絡まったものと考えられます。 避妊手術の術式は大きく分けて2種類があります。一つは、先ほど説明した卵巣のみを摘出する方法、もうひとつは卵巣と子宮を一緒に摘出する方法です。どちらの術式にも利点がありますが、当院では、避妊手術後の子宮疾患のリスクをなくすため、卵巣と子宮を一緒に摘出する方法で行っています。また、手術の前には、麻酔が安全にかけられるかを知るための血液検査とレントゲン検査を、さらに出血がおこった際にちゃんと止血できるかどうかの検査（血液凝固分析装置）も行っています。また、手術中は止血しながら切開を行う電気メス（ELECTROSURGICAL UNIT）を使用し、体内に糸を残さず迅速に血管を閉鎖するための電気式凝固切開装置（Ligasure™ベッセルシーリングシステム）を使用することで、より安全を重視した手術を行っています。 最後になりますが、食欲不振や腹痛はよく見かける症状の一つですが、思わぬ事が原因となり、重篤な症状に繋がることがあります。いつもと様子がおかしいと感じた際は状態が悪くなる前に一度、受診してみてください。 井上快, 佐藤陽介, 中村泰治（2011）:卵巣摘出術(OVX)が原因で腸閉塞症を発症した犬の1例. 平成23年度関東・東京合同地区獣医師大会・獣医学術三学会, 日本大学(9/11)． 文責：井上]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>関東・東京合同地区獣医師大会で学会発表を行いましたので、その概要について紹介します。</p>
<p>9月11日に関東・東京合同地区獣医師大会・獣医学術三学会が日本大学生物資源科学部で開催されました。学会には、関東地方の獣医師が集まり合計77題の演題発表や学術セミナー、市民公開講座などが催されました。</p>
<p>当院からは、「卵巣摘出術(OVX)が原因で腸閉塞症を発症した犬の1例」というタイトルで発表を行いました。<br />
<span id="more-201"></span><br />
症例は、7歳8ヵ月齢のトイ・プードル（避妊手術済の女の子）で、食欲不振と体のどこかを痛がるということをオーナーさんが心配されて来院されました。身体検査をしたところ下腹部に圧痛が認められましたが、血液検査やレントゲン検査、尿検査、超音波検査などでは大きな異常は見つかりませんでした。しかし、全身状態があまり良くなかったことから、入院して治療を行うことにしました。翌日夜に全身状態が悪化し、前日よりも激しい腹部痛が認められたため、再度レントゲン検査を行ったところ（左のレントゲン写真が1日目、右が2日目）、消化管の広範囲にわたりガスが異常に貯留していることが確認されたため、緊急で開腹手術を行いました。</p>
<div class="gallery" style="width: 530px; margin: 10px 0; padding: 10px; background-color: #ececec;">
<div style="float: left; width: 250px;"><a title="photo1" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/11/photo1.jpg"><img class="size-full wp-image-208 alignnone" title="photo1_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/11/photo1_thumb.jpg" alt="photo1" width="250" height="106" /></a><span style="text-align: center;">左：photo1</span></div>
<div style="float: right; width: 250px;"><a title="photo2" href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/11/photo2.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-209" title="photo2_thumb" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/11/photo2_thumb1.jpg" alt="photo2" width="250" height="106" /></a><span style="text-align: center;">右：photo2</span></div>
<div style="width: 540px; float: left; font-size: 80%;">【腹部単純X線写真。左側は1日目の腹部X線像、右側は2日目のX線像。右側の写真では左側と比較して腸管にガス像が広範囲に存在していることが確認できる。】</div>
<div class="clear"> </div>
</div>
<p>開腹手術の結果、小腸の大部分が黒く変色しており、本来あるはずの腸の運動性も低下していました。原因を探ると、黒く変色した小腸の一部が子宮に絡まっており、捻転を起こしていることがわかりました。捻転していた小腸を整復すると、血行も改善され、運動性も徐々に出始めてきました。</p>
<p>術後は順調に回復し、食欲も出て全身状態も改善したため、手術から5日目に退院することができました。</p>
<p>さて、今回は小腸が子宮に絡まり、その結果腸捻転症になったという大変珍しい症例でしたが、重要なことは、このワンちゃんが6年前にすでに避妊手術を受けていたという点です。避妊手術を行ったのは他院であるため、その時の状況は詳しくはわかりませんが、卵巣のみを摘出する手術を行っており、手術中に少し出血があったという説明が飼い主さんにあったそうです。おそらくこの時のわずかな出血がきっかけとなって、子宮と小腸が癒着を起こし、さらに腸管が子宮に絡まったものと考えられます。</p>
<p>避妊手術の術式は大きく分けて2種類があります。一つは、先ほど説明した卵巣のみを摘出する方法、もうひとつは卵巣と子宮を一緒に摘出する方法です。どちらの術式にも利点がありますが、当院では、避妊手術後の子宮疾患のリスクをなくすため、卵巣と子宮を一緒に摘出する方法で行っています。また、手術の前には、麻酔が安全にかけられるかを知るための血液検査とレントゲン検査を、さらに出血がおこった際にちゃんと止血できるかどうかの検査（<span class="gallery"><a title="血液凝固分析装置" href="http://www.otakibashi.com/img/equipment/blood_coagulation_analyzer.jpg">血液凝固分析装置</a></span>）も行っています。また、手術中は止血しながら切開を行う電気メス（<span class="gallery"><a title="ELECTROSURGICAL UNIT" href="http://www.otakibashi.com/img/equipment/electrosurgical_unit.jpg">ELECTROSURGICAL UNIT</a></span>）を使用し、体内に糸を残さず迅速に血管を閉鎖するための電気式凝固切開装置（<span class="gallery"><a title="Ligasure™ベッセルシーリングシステム" href="http://www.otakibashi.com/img/equipment/ligasure.jpg">Ligasure™ベッセルシーリングシステム</a></span>）を使用することで、より安全を重視した手術を行っています。</p>
<p>最後になりますが、食欲不振や腹痛はよく見かける症状の一つですが、思わぬ事が原因となり、重篤な症状に繋がることがあります。いつもと様子がおかしいと感じた際は状態が悪くなる前に一度、受診してみてください。</p>
<p><span style="font-size: 80%; line-height: 0.8em;">井上快, 佐藤陽介, 中村泰治（2011）:卵巣摘出術(OVX)が原因で腸閉塞症を発症した犬の1例. 平成23年度関東・東京合同地区獣医師大会・獣医学術三学会, 日本大学(9/11)．</span></p>
<p>文責：井上</p>
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		</item>
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		<title>前後肢合わせて3本の骨を骨折し、動けなくなってしまっていた、かわいそうな仔猫の治療結果をご紹介します。</title>
		<link>http://otakibashi-ahp.com/?p=175</link>
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		<pubDate>Wed, 12 Oct 2011 19:53:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://otakibashi-ahp.com/?p=175</guid>
		<description><![CDATA[今回は前後肢合わせて3本の骨を骨折し、動けなくなってしまっていた、かわいそうな仔猫の治療結果をご紹介します。 仔猫は、まだ1500gしかない2、3ヶ月齢ほどの雄です。来院したときには全く立つことが出来ず、横たわったままの状態で鼻出血が認められました。どうもマンションから飛び降りてしまったようです。全身状態を確認するためにレントゲンを撮影したものが右上の写真になります。 レントゲン上では肺が白くなっており、左右上腕骨の成長板骨折、左脛骨の骨幹骨折の、計3本もの骨折が認められ、立てない理由が骨折であると考えられました。 骨幹骨折とは関節外での骨折で、一般的に骨折と言った場合これに該当します。 成長板骨折とは関節内で成長板と呼ばれる部位を巻き込んで骨折したもので、骨端板骨折などと呼ばれることもあります。成長板は骨が伸びるのに必要な部位で、成長するに従って骨となり成長板と呼ばれる部位はなくなっていきます。 言い換えれば、成長板骨折は若い子に特有の骨折と言うことができます。また、成長板は完全に骨になる前の部位ですので、普通の骨よりも力学的にも弱く骨折しやすいとも言えます。成長板骨折は成長板を基準とした骨折部位の違いによって5～6段階に分類されます（Salter-Harris分類）。その数字が大きいほど予後が悪いとされています。以下はその分類になります。 Ⅰ型：骨折が成長板に沿って生じたもの。 Ⅱ型：骨折が成長板に沿って生じると同時に、骨端板骨折を含むもの。 Ⅲ型：骨折が成長板と骨端板に生じたもので、通常、関節内骨折である。 Ⅳ型：関節内骨折であり、骨折線が成長板を貫通して骨端板と骨幹端の両方に及ぶもの。 Ⅴ型：X線検査では確認できないが、成長板が圧迫されることにより、数週間後に成長板の 閉鎖が明らかになるもの。 Ⅵ型：部分的な成長板の障害によって、成長板の部分閉鎖を伴うもの。 骨折の治療法は手術による整復、外副子（いわゆるギプス固定など）、創外固定などがあり、骨折の仕方や部位、個体の年齢、サイズ等によって方法を選択します。 脛骨の骨折は、患者が若く体重も少なく、骨折線が単純であり骨線のずれが殆どなかったため、外固定により安定性が得られると考え、手術適応とはしませんでした。左右の上腕骨は外顆が完全に分離し、外科的整復がベストな治療と考え、鼻出血・肺の治療を行い状態が回復してから上腕骨の手術を行いました。 手術内容は、まず尺骨の肘頭（人で言う肘の骨）をサジタルソウという精密な電動ノコギリのような器械で切断し、上腕骨遠位にアプローチしました。右の写真は肘頭を切っている瞬間です。 肘頭を切断することで上腕骨が見えたら、上腕骨の外顆内顆を骨折線がピタリと合うように整復し、手術用ピンで仮固定した後に、手術用スクリューを用いたラグスクリュー法と呼ばれる方法で頑丈に固定しました。 固定が完了した後に、アプローチした際に切断した肘頭を手術用ピンと手術用ワイヤーを用いたテンションバンドワイヤーと呼ばれる方法で固定し、最後に皮膚を縫合し終了としました。反対側も同様に行いました。関節内の骨折整復は難易度が高く、患肢が2ヶ所で、患者が幼齢であるという悪条件も重なりましたが、3時間かからず終了し、無事に麻酔からも覚めてくれました。以下の写真は術後のレントゲンです。 術後は、骨折が左右両方でありすぐに患肢に負重をかけないと考えられ、体重も軽く、性格がおとなしかった為、肘の関節の可動域を温存したいと考え、ギプスなどの外固定は行いませんでした。逆に手術をしていない脛骨はギプスによる外固定をしました。 以下の写真は術後1ヶ月の写真です。脛骨は、仮骨という治りかけの骨がたくさん作られ、骨折線がほとんど見えなくなったためギプスを外しました。前肢の手術の傷跡もほとんど見えなくなり、以前の全く立てない時の状態が想像できないくらい元気に走りまわっています。 入っているスクリューやピンによって成長が傷害されることがあるため、もうしばらくしてからスクリューとピンを取り除く予定です。 育ち盛りの若い子はとても活発で動きまわるものです。しかしそのため、この症例のような骨折を起こしやすいのです。是非、若い子を飼っている方は抱っこするときや、高いところにいるときは飛び降りないように注意してあげてください。また、骨折は折れてしまってから手術までの時間が短いほど予後が良いとされています。万が一足を引きずっていたり、変な歩き方をしているのを見つけた場合はなるべく早く病院で診察を受けることをお勧めいたします。 執筆責任者：磯野]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no1.jpg"><img class="size-medium wp-image-177 alignright" title="no1" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no1-300x130.jpg" alt="" width="300" height="130" /></a></div>
<p>今回は前後肢合わせて3本の骨を骨折し、動けなくなってしまっていた、かわいそうな仔猫の治療結果をご紹介します。<span id="more-175"></span><br />
仔猫は、まだ1500gしかない2、3ヶ月齢ほどの雄です。来院したときには全く立つことが出来ず、横たわったままの状態で鼻出血が認められました。どうもマンションから飛び降りてしまったようです。全身状態を確認するためにレントゲンを撮影したものが右上の写真になります。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no2.jpg"><img class="size-medium wp-image-179 alignleft" title="no2" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no2-300x147.jpg" alt="" width="300" height="147" /></a></div>
<p>レントゲン上では肺が白くなっており、左右上腕骨の成長板骨折、左脛骨の骨幹骨折の、計3本もの骨折が認められ、立てない理由が骨折であると考えられました。</p>
<p>骨幹骨折とは関節外での骨折で、一般的に骨折と言った場合これに該当します。<br />
成長板骨折とは関節内で成長板と呼ばれる部位を巻き込んで骨折したもので、骨端板骨折などと呼ばれることもあります。成長板は骨が伸びるのに必要な部位で、成長するに従って骨となり成長板と呼ばれる部位はなくなっていきます。</p>
<div class="gallery"><div id="attachment_181" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no3.jpg"><img class="size-medium wp-image-181 " title="no3" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no3-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" /></a><p class="wp-caption-text">引用：Wikipedia/http://en.wikipedia.org/wiki/Salter-Harris_fractures</p></div></div>
<p>言い換えれば、成長板骨折は若い子に特有の骨折と言うことができます。また、成長板は完全に骨になる前の部位ですので、普通の骨よりも力学的にも弱く骨折しやすいとも言えます。成長板骨折は成長板を基準とした骨折部位の違いによって5～6段階に分類されます（Salter-Harris分類）。その数字が大きいほど予後が悪いとされています。以下はその分類になります。<br />
Ⅰ型：骨折が成長板に沿って生じたもの。<br />
Ⅱ型：骨折が成長板に沿って生じると同時に、骨端板骨折を含むもの。<br />
Ⅲ型：骨折が成長板と骨端板に生じたもので、通常、関節内骨折である。<br />
Ⅳ型：関節内骨折であり、骨折線が成長板を貫通して骨端板と骨幹端の両方に及ぶもの。<br />
Ⅴ型：X線検査では確認できないが、成長板が圧迫されることにより、数週間後に成長板の<br />
閉鎖が明らかになるもの。<br />
Ⅵ型：部分的な成長板の障害によって、成長板の部分閉鎖を伴うもの。</p>
<p>骨折の治療法は手術による整復、外副子（いわゆるギプス固定など）、創外固定などがあり、骨折の仕方や部位、個体の年齢、サイズ等によって方法を選択します。</p>
<p>脛骨の骨折は、患者が若く体重も少なく、骨折線が単純であり骨線のずれが殆どなかったため、外固定により安定性が得られると考え、手術適応とはしませんでした。左右の上腕骨は外顆が完全に分離し、外科的整復がベストな治療と考え、鼻出血・肺の治療を行い状態が回復してから上腕骨の手術を行いました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/04.jpg"><img class="alignright size-thumbnail wp-image-183" title="04" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/04-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a></div>
<p>手術内容は、まず尺骨の肘頭（人で言う肘の骨）をサジタルソウという精密な電動ノコギリのような器械で切断し、上腕骨遠位にアプローチしました。右の写真は肘頭を切っている瞬間です。</p>
<p>肘頭を切断することで上腕骨が見えたら、上腕骨の外顆内顆を骨折線がピタリと合うように整復し、手術用ピンで仮固定した後に、手術用スクリューを用いたラグスクリュー法と呼ばれる方法で頑丈に固定しました。</p>
<div class="gallery"><div id="attachment_184" class="wp-caption aligncenter" style="width: 310px"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no7.jpg"><img class="size-medium wp-image-184" title="no7" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no7-300x114.jpg" alt="" width="300" height="114" /></a><p class="wp-caption-text">閲覧注意：気分を害する場合がございます</p></div></div>
<p>固定が完了した後に、アプローチした際に切断した肘頭を手術用ピンと手術用ワイヤーを用いたテンションバンドワイヤーと呼ばれる方法で固定し、最後に皮膚を縫合し終了としました。反対側も同様に行いました。関節内の骨折整復は難易度が高く、患肢が2ヶ所で、患者が幼齢であるという悪条件も重なりましたが、3時間かからず終了し、無事に麻酔からも覚めてくれました。以下の写真は術後のレントゲンです。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no81.jpg"><img class="size-medium wp-image-187 alignright" title="no8" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no81-300x133.jpg" alt="" width="300" height="133" /></a></div>
<p>術後は、骨折が左右両方でありすぐに患肢に負重をかけないと考えられ、体重も軽く、性格がおとなしかった為、肘の関節の可動域を温存したいと考え、ギプスなどの外固定は行いませんでした。逆に手術をしていない脛骨はギプスによる外固定をしました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no10.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-188" title="no10" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no10-300x226.jpg" alt="" width="300" height="226" /></a></div>
<p>以下の写真は術後1ヶ月の写真です。脛骨は、仮骨という治りかけの骨がたくさん作られ、骨折線がほとんど見えなくなったためギプスを外しました。前肢の手術の傷跡もほとんど見えなくなり、以前の全く立てない時の状態が想像できないくらい元気に走りまわっています。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no9.jpg"><img class="size-medium wp-image-189 alignleft" title="no9" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/10/no9-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a></div>
<p>入っているスクリューやピンによって成長が傷害されることがあるため、もうしばらくしてからスクリューとピンを取り除く予定です。</p>
<p>育ち盛りの若い子はとても活発で動きまわるものです。しかしそのため、この症例のような骨折を起こしやすいのです。是非、若い子を飼っている方は抱っこするときや、高いところにいるときは飛び降りないように注意してあげてください。また、骨折は折れてしまってから手術までの時間が短いほど予後が良いとされています。万が一足を引きずっていたり、変な歩き方をしているのを見つけた場合はなるべく早く病院で診察を受けることをお勧めいたします。</p>
<p>執筆責任者：磯野</p>
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		<title>東日本大震災が起こってから半年が過ぎました。</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Sep 2011 15:30:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[スタッフブログ]]></category>

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		<description><![CDATA[当院ではこれまで、動物救援募金として皆様からお預かり致しました義援金の石巻動物救護センターへの送金や同施設への獣医師の派遣といった形で支援してまいりました。 この度、石巻動物救護センターは石巻獣医師会からの支援を受けられるようになり、9月末でのセンターの閉鎖を検討しているそうで、それに伴って同センターでの義援金の受付も9月30日をもって終了することになったそうです。そのため、当院も動物救援募金等の支援を終了することになりました。 皆様の温かいご支援、誠にありがとうございました。 当院では地震発生から約二週間後に、獣医師が交代で石巻に出向き動物救護センターでの支援活動をしてまいりました。活動終了後も東京から何か役に立てることは？と考え募金箱を設置することになりましたが、募金箱設置には患者様からの強い要望もありました。『募金はしたいけれども、病院に募金箱があればもっと手軽に皆さんが協力してくれるのでは？』との意見をいただき、今日まで行ってきました。診療費のお釣りを『少しですが・・・』と言って入れてくださった方や、『今月分です』と言って毎月ご協力くださった方もいらっしゃいました。皆様のご協力の結果、『総額¥276.702-（内、当院から¥200.000-）』の義援金を送金することができました。ありがとうございました。 石巻動物救護センターからも御礼の手紙が届いておりますので本文の最後にご紹介させていただきます。 当院からの動物救援募金としての支援は終了します。しかし、被災地の復興はまだまだ続いています。これからも何らかの形で、個人的にでも力になれる方法を模索していきたいと考えております。 なお、石巻動物救護センターについての詳細はhttp://ishinomaki-arc.jp/　にて確認できます。 以下、先月届いた石巻動物救護センターからの御礼の手紙です。 （当時はセンター閉鎖については記されていませんでした。） &#160; ご支援いただきました皆様へ 震災から5カ月の月日が流れ、連日暑い日が続いております。ご支援くださいました皆様にはにはお変わりございませんでしょうか。いつも本当にありがとうございます。 この度の被災に際し、当センターの活動にご賛同いただき、義援金をはじめ、食糧、物資、器材に至るまで、多大なご支援を賜りましたこと、また、ボランティアとして活動に参加してくださいました多くの方々に温かなご助力を賜りましたことに対し、改めて心より感謝と御礼を申し上げます。 お陰様で、皆様の温かなご支援を大切に受け止めながら、今日までセンターの活動は継続維持されております。 センターは去る7月13日に旧地より近隣の地へ移転をし、新たな環境のもと、動物達と一緒に「生活復興の日」を待つことになります。 石巻獣医師会を中心に、宮城県、石巻市そして地域住民の皆さんに支えられながら今後も活動を継続してまいります。どうぞ、今後も変わらぬご支援とご助力をお願いできれば幸いです。 最後に、センターからのお便りが大変遅くなりましたことを深くお詫び申し上げますとともに、全国からのエールが「ちゃんとしっかり」動物達と私どもに届いておりますことをご報告させて頂きます。 ありがとうございました。 そして、ありがとうございます。 宮城県石巻市虻田字新刈場143-3地先 石巻動物救護センター センター長　　早坂　敬]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><span id="more-169"></span>当院ではこれまで、動物救援募金として皆様からお預かり致しました義援金の石巻動物救護センターへの送金や同施設への獣医師の派遣といった形で支援してまいりました。</p>
<p>この度、石巻動物救護センターは石巻獣医師会からの支援を受けられるようになり、9月末でのセンターの閉鎖を検討しているそうで、それに伴って同センターでの義援金の受付も9月30日をもって終了することになったそうです。そのため、当院も動物救援募金等の支援を終了することになりました。</p>
<p>皆様の温かいご支援、誠にありがとうございました。</p>
<p>当院では地震発生から約二週間後に、獣医師が交代で石巻に出向き動物救護センターでの支援活動をしてまいりました。活動終了後も東京から何か役に立てることは？と考え募金箱を設置することになりましたが、募金箱設置には患者様からの強い要望もありました。『募金はしたいけれども、病院に募金箱があればもっと手軽に皆さんが協力してくれるのでは？』との意見をいただき、今日まで行ってきました。診療費のお釣りを『少しですが・・・』と言って入れてくださった方や、『今月分です』と言って毎月ご協力くださった方もいらっしゃいました。皆様のご協力の結果、『総額¥276.702-（内、当院から¥200.000-）』の義援金を送金することができました。ありがとうございました。</p>
<p>石巻動物救護センターからも御礼の手紙が届いておりますので本文の最後にご紹介させていただきます。</p>
<p>当院からの動物救援募金としての支援は終了します。しかし、被災地の復興はまだまだ続いています。これからも何らかの形で、個人的にでも力になれる方法を模索していきたいと考えております。</p>
<p>なお、石巻動物救護センターについての詳細は<a href="http://ishinomaki-arc.jp/">http://ishinomaki-arc.jp/</a>　にて確認できます。</p>
<p>以下、先月届いた石巻動物救護センターからの御礼の手紙です。<br />
（当時はセンター閉鎖については記されていませんでした。）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>ご支援いただきました皆様へ</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>震災から5カ月の月日が流れ、連日暑い日が続いております。ご支援くださいました皆様にはにはお変わりございませんでしょうか。いつも本当にありがとうございます。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>この度の被災に際し、当センターの活動にご賛同いただき、義援金をはじめ、食糧、物資、器材に至るまで、多大なご支援を賜りましたこと、また、ボランティアとして活動に参加してくださいました多くの方々に温かなご助力を賜りましたことに対し、改めて心より感謝と御礼を申し上げます。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>お陰様で、皆様の温かなご支援を大切に受け止めながら、今日までセンターの活動は継続維持されております。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>センターは去る7月13日に旧地より近隣の地へ移転をし、新たな環境のもと、動物達と一緒に「生活復興の日」を待つことになります。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>石巻獣医師会を中心に、宮城県、石巻市そして地域住民の皆さんに支えられながら今後も活動を継続してまいります。どうぞ、今後も変わらぬご支援とご助力をお願いできれば幸いです。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>最後に、センターからのお便りが大変遅くなりましたことを深くお詫び申し上げますとともに、全国からのエールが「ちゃんとしっかり」動物達と私どもに届いておりますことをご報告させて頂きます。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>ありがとうございました。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>そして、ありがとうございます。</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>宮城県石巻市虻田字新刈場143-3地先</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>石巻動物救護センター</strong></p>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>センター長　　早坂　敬</strong></p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>多飲多尿が続いていた症例を紹介します。</title>
		<link>http://otakibashi-ahp.com/?p=147</link>
		<comments>http://otakibashi-ahp.com/?p=147#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 02 Aug 2011 05:35:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[臨床報告]]></category>

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		<description><![CDATA[今回は、多飲多尿が続いていた症例を紹介します。 多飲多尿とは、そのまま「水を大量に飲み、大量の尿をする」という症状のことを言います。飲水量は夏の暑い日や散歩の後に一時的に増加することはありますが、一般的に100ml/kg/dayを超えることを多飲と呼びます。例えば10kgの犬が一日に１L以上の水を飲むことを言います。また、多尿とは一日の尿量が50ml/kg/dayを超えることを言います。このような多飲多尿の症状は、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症といったホルモンの異常や子宮蓄膿症、糖尿病、肝不全、腎不全、尿崩症などの病気で観察されます。 今回の症例は、一日の飲水量が丁度100ml/kg/dayくらいの犬でした。排尿回数（散歩に行きたがる回数）が増えたことで異常に気付き、他院でいくつかの検査をして尿崩症と診断されて治療をしていたのですが、症状が収まらないとのことで来院されました。 そこで、血液検査、尿検査、レントゲン検査やホルモン検査を行ったところ、先ほど紹介した病気ではなさそうだということがわかりました。そこで超音波検査を行い、前立腺の肥大と膀胱炎、左側の腎臓の尾側に腫瘤が存在する事が確認できました。 症状の原因が膀胱炎や前立腺の肥大に関連している事も考えられるため、まずはそちらの治療を行うことになりました。また前立腺肥大に対して去勢手術を行うと同時に、左側の腎臓の尾側の腫瘤切除も考慮した試験的な開腹を行いました。 しかし開腹してみると、超音波所見とは異なり左側の腎臓や腎臓と膀胱をつなぐ尿管が腫瘤と接触していました。そこで飼主さんと相談の上、閉腹して膀胱炎と前立腺肥大の治療による改善を見ながら後日、摘出を検討することになりました。 術後、膀胱炎は良化しましたが多飲多尿は改善されませんでした。そこで腫瘤摘出前に尿管の状況と腎臓の機能を確認するために静脈性尿路造影検査（透視下での観察を含める）を行いました。すると通常は蠕動するため途切れ途切れに見える尿管が、両側とも全体にわたって造影されていました。そして右側腎臓の機能も確認できたため、悪性腫瘍の可能性もある腫瘤を接触している左側腎臓ごと摘出する手術を行うことになりました。 摘出した腎臓と腫瘤を病理検査機関へ送って検査してもらったところ、腎臓の糸球体に異常を認めましたが大きな病変はなく、腫瘤は腎臓から発生したのではく後腹膜原発の脂肪組織にできた悪性腫瘍性の血管肉腫であると診断されました。 腫瘍摘出30日後、多飲多尿の症状はかなり改善しており、（一日の飲水量が50ml/kg/day程度）、夜中に散歩で起こされることもなくなったとの事でした。 飼主さんの希望で抗がん剤による治療はしないことになり、現在は定期的に検査をしながら様子を見ている状態ですが、元気にしているということです。 今回の症例は、多飲多尿という症状から飼主さんが異常に気付いてきちんと検査をしたために腫瘍を発見・摘出できた一例です。一般的に血管肉腫という腫瘍で多飲多尿になるとは言われていませんが、術前の検査で様々な病気が否定されていること・腫瘍摘出後に症状が改善されていること　などから、今回の多飲多尿はこの腫瘍と関係があったと考えています。 これからもっと暑くなって水を多く飲む子たちが増えてくると思いますが、異常に水を飲んでいるかもしれないと思った時は　まず、飲水量を測定してみてください。水をあげるときに500mlのペットボトルから汲むだけでおおよその量は測定できます。今回のようにそこから病気が見つかることもあります。是非、気をつけてみてください。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回は、多飲多尿が続いていた症例を紹介します。</p>
<p>多飲多尿とは、そのまま「水を大量に飲み、大量の尿をする」という症状のことを言います。飲水量は夏の暑い日や散歩の後に一時的に増加することはありますが、一般的に100ml/kg/dayを超えることを多飲と呼びます。例えば10kgの犬が一日に１L以上の水を飲むことを言います。また、多尿とは一日の尿量が50ml/kg/dayを超えることを言います。このような多飲多尿の症状は、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症といったホルモンの異常や子宮蓄膿症、糖尿病、肝不全、腎不全、尿崩症などの病気で観察されます。<br />
<span id="more-147"></span></p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/hidai.jpg"><img class="alignright size-thumbnail wp-image-159" title="hidai" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/hidai-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a></div>
<p>今回の症例は、一日の飲水量が丁度100ml/kg/dayくらいの犬でした。排尿回数（散歩に行きたがる回数）が増えたことで異常に気付き、他院でいくつかの検査をして尿崩症と診断されて治療をしていたのですが、症状が収まらないとのことで来院されました。</p>
<p>そこで、血液検査、尿検査、レントゲン検査やホルモン検査を行ったところ、先ほど紹介した病気ではなさそうだということがわかりました。そこで超音波検査を行い、前立腺の肥大と膀胱炎、左側の腎臓の尾側に腫瘤が存在する事が確認できました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/onpa.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-160" title="onpa" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/onpa-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a></div>
<p>症状の原因が膀胱炎や前立腺の肥大に関連している事も考えられるため、まずはそちらの治療を行うことになりました。また前立腺肥大に対して去勢手術を行うと同時に、左側の腎臓の尾側の腫瘤切除も考慮した試験的な開腹を行いました。<br />
しかし開腹してみると、超音波所見とは異なり左側の腎臓や腎臓と膀胱をつなぐ尿管が腫瘤と接触していました。そこで飼主さんと相談の上、閉腹して膀胱炎と前立腺肥大の治療による改善を見ながら後日、摘出を検討することになりました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/zouei.jpg"><img class="size-thumbnail wp-image-161 alignright" title="zouei" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/08/zouei-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a></div>
<p>術後、膀胱炎は良化しましたが多飲多尿は改善されませんでした。そこで腫瘤摘出前に尿管の状況と腎臓の機能を確認するために静脈性尿路造影検査（透視下での観察を含める）を行いました。すると通常は蠕動するため途切れ途切れに見える尿管が、両側とも全体にわたって造影されていました。そして右側腎臓の機能も確認できたため、悪性腫瘍の可能性もある腫瘤を接触している左側腎臓ごと摘出する手術を行うことになりました。</p>
<p>摘出した腎臓と腫瘤を病理検査機関へ送って検査してもらったところ、腎臓の糸球体に異常を認めましたが大きな病変はなく、腫瘤は腎臓から発生したのではく後腹膜原発の脂肪組織にできた悪性腫瘍性の血管肉腫であると診断されました。</p>
<p>腫瘍摘出30日後、多飲多尿の症状はかなり改善しており、（一日の飲水量が50ml/kg/day程度）、夜中に散歩で起こされることもなくなったとの事でした。<br />
飼主さんの希望で抗がん剤による治療はしないことになり、現在は定期的に検査をしながら様子を見ている状態ですが、元気にしているということです。</p>
<p>今回の症例は、多飲多尿という症状から飼主さんが異常に気付いてきちんと検査をしたために腫瘍を発見・摘出できた一例です。一般的に血管肉腫という腫瘍で多飲多尿になるとは言われていませんが、術前の検査で様々な病気が否定されていること・腫瘍摘出後に症状が改善されていること　などから、今回の多飲多尿はこの腫瘍と関係があったと考えています。</p>
<p>これからもっと暑くなって水を多く飲む子たちが増えてくると思いますが、異常に水を飲んでいるかもしれないと思った時は　まず、飲水量を測定してみてください。水をあげるときに500mlのペットボトルから汲むだけでおおよその量は測定できます。今回のようにそこから病気が見つかることもあります。是非、気をつけてみてください。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>動物を飼うということ</title>
		<link>http://otakibashi-ahp.com/?p=140</link>
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		<pubDate>Wed, 22 Jun 2011 04:10:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[スタッフブログ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://otakibashi-ahp.com/?p=140</guid>
		<description><![CDATA[先日、病院の駐車場に段ボールが二つ置かれていました。その事にスタッフは当初誰も気づきませんでした。昼になって近所の方が教えて下さったことで初めて置いてあることに気が付きました。その段ボールには「猫　よろしく」とだけ走り書きがあり、中には体重がわずか３００ｇ程度の小さな子猫が5頭、怯えきって身を寄せ合っていました。子猫たちを見て、悲しさを通り越して体の力が抜けていくような感覚を覚えました。もし近所の方が気づいてくれなかったら、この子たちはどうなっていたのでしょうか。実はこのようなことがあったのは、今年が初めてではありません。去年もまだ眼の開いていない子猫が3頭、病院の前に捨てられていたことがありました。 なぜ、動物を捨てる様な事ができるのでしょうか？ 動物を飼うという事、それは簡単なようで大変なことです。どんな動物であっても　ただ餌をあげていれば良い、トイレをかえてやれば良いというわけにはいきません。「飼う」ということは、その動物に対して「責任を持つ」ということだと僕は考えています。 よく言われることですが、動物はしゃべることができません。しかし、その表情や行動によって意思表示はしています。ただし意思表示の仕方は個々の性格によって異なっていたりするので、その気持ちを代弁できるのは毎日世話をして観察している、飼い主しかいません。飼い主は動物をよく観察し、いち早く病気や怪我、妊娠などの変化に気づいてあげなければなりません。そして、その動物の一生を見届けるという責任があると思います。そして、それはその動物の子供にも同じ事が言えると思います。 避妊や去勢といった手術は病気の予防や問題行動の改善といった意味で行うことが多いのですが、それだけではなく単純に子供を作らないようにするという意味も大きくあります。当然のことですが自分で育てる予定や、里子に出す予定もないのに子供を作らせてはいけません。ただ可愛いからと子供を作ってしまったためにどうする事も出来なくなって捨てるというパターンをよく聞きます。それは、動物に対する責任を果たしていないということになります。 去勢手術や避妊手術には当然お金がかかります。お金の面で手術に踏み切れない方もいらっしゃると思います。しかし、それならば常々妊娠の可能性があるということを考えた上で、異性と合わせないようにしたり、猫ならば外に出さないようにするなどの対策をとる責任があります。そして万が一、子供が出来てしまった時は自分で貰い手を探さなければならないということを意識していく必要があります。手術を行わないことが悪いのではなく、対策を行わない・万が一の事を考えておかない　というのが悪いのです。 今回、かわいそうな子猫たちは病院の前に捨てられていました。捨てて行った人は病院だから助けてくれると思ったのかもしれません。確かに、僕たちのように動物病院で働いている人はほとんど皆、動物が好きです。しかし、それは捨てられた子猫を育てて里親を探すということを喜んでやるという事ではありません。むしろ、逆に病院として貰い手を探すことはとても難しいことなのです。 ここからは少し病院の事情になってしまうのですが、皆さんは病院で里親の募集をしている子を見たときどのように感じますか？その子は健康で、ウイルスの感染もないのが当たり前と思わないでしょうか。病院で里親の募集をするとなると、その子の健康診断やワクチンは全て行わないといけません。そしてそれは病院の負担としなければなりません。 また幼い動物の世話をするのは、時間も手間も多くかかります。それもすべて業務時間内に行うしかないので、来院されている患者さんにも迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。まだ離乳をしていない動物である場合は、夜はスタッフが交代で家に連れて帰り数時間おきにミルクをやらなければならないこともあります。 そういった事情もあり、病院に捨てられても困るというのが正直なところです。こういったことが続くと、本当に不本意なのですが保健所に連れていく必要が出てくるかもしれません。そうならないように、動物を飼うときは「責任を持つ」という気持ちを強く持ってほしいと思います。 今回のように、猫を捨てるということは責任を放棄しているということです。どういった状況で猫を捨てるに至ったかはわかりません。しかし今回の場合は毛艶もよく、健康そうであることからまず間違いなく飼い猫の子であると思います。また子育てをしない野良猫を僕は見たことがありません。どちらにしても病院においていくというのは責任を病院に押し付ける行為でしかなく、それで子猫を助けたと思っているのだとしたらそれは偽善以外の何物でもないのです。そしてその責任を病院が持つことはおかしい事だと思います。 動物に責任を持つということは、動物に愛情を注ぐことと同じ意味だと思います。今回の子猫たちのようなかわいそうな動物が減ることを心から願っています。きっと多くの方は、動物を飼うことの責任というのを理解されていると思いますし、今回のような事をするのはほんの一部の人たちだけなのだと思います。それでも、動物を飼われている皆様には是非今一度、責任を持つという意味を考えて頂ければと思います。 最後になりましたが、6月17日現在、5頭のうち3頭は貰ってくださる方がみつかりました。あと2頭のうち1頭は先天的な心臓の欠陥があるため里子には出しにくいのですが、もう一頭は健康で元気な女の子です。もし、責任を持って飼ってくださるというかたがいらっしゃいましたら、是非お声をかけください。 玉野]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><span id="more-140"></span>先日、病院の駐車場に段ボールが二つ置かれていました。その事にスタッフは当初誰も気づきませんでした。昼になって近所の方が教えて下さったことで初めて置いてあることに気が付きました。その段ボールには「猫　よろしく」とだけ走り書きがあり、中には体重がわずか３００ｇ程度の小さな子猫が5頭、怯えきって身を寄せ合っていました。子猫たちを見て、悲しさを通り越して体の力が抜けていくような感覚を覚えました。もし近所の方が気づいてくれなかったら、この子たちはどうなっていたのでしょうか。実はこのようなことがあったのは、今年が初めてではありません。去年もまだ眼の開いていない子猫が3頭、病院の前に捨てられていたことがありました。</p>
<p>なぜ、動物を捨てる様な事ができるのでしょうか？</p>
<p>動物を飼うという事、それは簡単なようで大変なことです。どんな動物であっても　ただ餌をあげていれば良い、トイレをかえてやれば良いというわけにはいきません。「飼う」ということは、その動物に対して「責任を持つ」ということだと僕は考えています。<br />
よく言われることですが、動物はしゃべることができません。しかし、その表情や行動によって意思表示はしています。ただし意思表示の仕方は個々の性格によって異なっていたりするので、その気持ちを代弁できるのは毎日世話をして観察している、飼い主しかいません。飼い主は動物をよく観察し、いち早く病気や怪我、妊娠などの変化に気づいてあげなければなりません。そして、その動物の一生を見届けるという責任があると思います。そして、それはその動物の子供にも同じ事が言えると思います。<br />
避妊や去勢といった手術は病気の予防や問題行動の改善といった意味で行うことが多いのですが、それだけではなく単純に子供を作らないようにするという意味も大きくあります。当然のことですが自分で育てる予定や、里子に出す予定もないのに子供を作らせてはいけません。ただ可愛いからと子供を作ってしまったためにどうする事も出来なくなって捨てるというパターンをよく聞きます。それは、動物に対する責任を果たしていないということになります。<br />
去勢手術や避妊手術には当然お金がかかります。お金の面で手術に踏み切れない方もいらっしゃると思います。しかし、それならば常々妊娠の可能性があるということを考えた上で、異性と合わせないようにしたり、猫ならば外に出さないようにするなどの対策をとる責任があります。そして万が一、子供が出来てしまった時は自分で貰い手を探さなければならないということを意識していく必要があります。手術を行わないことが悪いのではなく、対策を行わない・万が一の事を考えておかない　というのが悪いのです。</p>
<p>今回、かわいそうな子猫たちは病院の前に捨てられていました。捨てて行った人は病院だから助けてくれると思ったのかもしれません。確かに、僕たちのように動物病院で働いている人はほとんど皆、動物が好きです。しかし、それは捨てられた子猫を育てて里親を探すということを喜んでやるという事ではありません。むしろ、逆に病院として貰い手を探すことはとても難しいことなのです。</p>
<p>ここからは少し病院の事情になってしまうのですが、皆さんは病院で里親の募集をしている子を見たときどのように感じますか？その子は健康で、ウイルスの感染もないのが当たり前と思わないでしょうか。病院で里親の募集をするとなると、その子の健康診断やワクチンは全て行わないといけません。そしてそれは病院の負担としなければなりません。<br />
また幼い動物の世話をするのは、時間も手間も多くかかります。それもすべて業務時間内に行うしかないので、来院されている患者さんにも迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。まだ離乳をしていない動物である場合は、夜はスタッフが交代で家に連れて帰り数時間おきにミルクをやらなければならないこともあります。<br />
そういった事情もあり、病院に捨てられても困るというのが正直なところです。こういったことが続くと、本当に不本意なのですが保健所に連れていく必要が出てくるかもしれません。そうならないように、動物を飼うときは「責任を持つ」という気持ちを強く持ってほしいと思います。</p>
<p>今回のように、猫を捨てるということは責任を放棄しているということです。どういった状況で猫を捨てるに至ったかはわかりません。しかし今回の場合は毛艶もよく、健康そうであることからまず間違いなく飼い猫の子であると思います。また子育てをしない野良猫を僕は見たことがありません。どちらにしても病院においていくというのは責任を病院に押し付ける行為でしかなく、それで子猫を助けたと思っているのだとしたらそれは偽善以外の何物でもないのです。そしてその責任を病院が持つことはおかしい事だと思います。</p>
<p>動物に責任を持つということは、動物に愛情を注ぐことと同じ意味だと思います。今回の子猫たちのようなかわいそうな動物が減ることを心から願っています。きっと多くの方は、動物を飼うことの責任というのを理解されていると思いますし、今回のような事をするのはほんの一部の人たちだけなのだと思います。それでも、動物を飼われている皆様には是非今一度、責任を持つという意味を考えて頂ければと思います。</p>
<p>最後になりましたが、6月17日現在、5頭のうち3頭は貰ってくださる方がみつかりました。あと2頭のうち1頭は先天的な心臓の欠陥があるため里子には出しにくいのですが、もう一頭は健康で元気な女の子です。もし、責任を持って飼ってくださるというかたがいらっしゃいましたら、是非お声をかけください。<br />
玉野</p>
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		<title>猫の右大動脈弓遺残症の症例を紹介します。</title>
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		<pubDate>Thu, 19 May 2011 10:29:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[臨床報告]]></category>

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		<description><![CDATA[今回は、去年当院で手術を行った猫の右大動脈弓遺残症の症例を紹介します。 右大動脈弓遺残症とは、出産される前に退行するはずの心臓付近の血管が残存してしまうことで起こる、食道の狭窄のことを言います。食道が狭窄して食物がうまく通過できないため、狭窄部の前方に食物が溜まって食道が拡張してしまい、吐き出してしまう（吐出）という症状が現れます。何度も吐き出すため誤嚥して亡くなってしまうことや、うまく食物をとれないため発育が悪くなってしまうため外科的に整復する必要のある疾患です。 この症例は、生後7カ月にも関わらず１ｋｇ程度しかない猫でした。食欲はあるのに、上を向いた状態でしか物を食べることが出来ず、直ぐ吐いてしまうという状態で当院へ来院されました。 そこで、レントゲン写真を取ったところ気管が右側へ変位している様子でした。次に透視下においてリアルタイムでバリウム造影を行ったところ、心臓の手前で食道が狭窄していること、食道が左側へ拡張していること　などがわかりました。 以上の ・心臓基底部にて食道が狭窄している ・食道が左側へ拡張している ・気管が右側へ変位している という三点から、この症例は「右大動脈弓遺残症」であると診断し、その後心臓の超音波検査を行い狭窄している部位に血流がないことが確認できたため、早急に手術を行うことになりました。 手術の内容は、食道を狭窄している動脈管索を切断し、食道の狭窄部位を内視鏡で確認しながらバルーンカテーテルという風船のようなものを内側から膨らませて狭窄部位を広げるというものでした。また、同時にお腹からチューブを胃に入れて、しばらくは食道を使わずに直接食べ物を胃の中へ入れることが出来るようにしました。 胸を開く手術であり、内視鏡を操作しながらバルーンカテーテルを膨らますなど大変な手術ではありましたが、無事に終えることができました。 次のレントゲン写真は術後1カ月半の時のバリウム造影時のものです。手術を行うまで生後7カ月もずっと拡張していた食道はすぐには元には戻りません。しかし、術前に撮影したものと比較して造影剤の滞留が大分少なくなっていることがわかります。また、透視下で確認したところ、術前よりもスムーズに狭窄部位を造影剤が通過するようになっていました。また、体重も術前と比較して３００ｇ以上増加しており、少しずつ始めた立位での給餌では吐出が見られなくなっていました。 この後、どんどん快方に向かっていくと期待していたのですが、実はこの猫はウイルス性の病気に感染しており、それが発症してしまったため亡くなってしまいました。術後の経過が良好であったため、非常に残念な結果となってしまいました。 右大動脈弓遺残症は、固形物を食べ始める離乳期に吐出などの症状として現れることが多い疾患です。あまりに小さい場合は麻酔リスクの関係から手術が困難なこともありますが、根本的には外科的に整復するより他にありません。また、食道拡張の程度が予後に大きく影響します。あまりに長期間拡張している場合には手術を行っても、吐出がおさまらないこともあるので、疑いのある子たちに関しては早めに検査してみることをお勧めします。 執刀・監修：井口 ブログ更新：玉野]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回は、去年当院で手術を行った猫の右大動脈弓遺残症の症例を紹介します。</p>
<p>右大動脈弓遺残症とは、出産される前に退行するはずの心臓付近の血管が残存してしまうことで起こる、食道の狭窄のことを言います。食道が狭窄して食物がうまく通過できないため、狭窄部の前方に食物が溜まって食道が拡張してしまい、吐き出してしまう（吐出）という症状が現れます。何度も吐き出すため誤嚥して亡くなってしまうことや、うまく食物をとれないため発育が悪くなってしまうため外科的に整復する必要のある疾患です。<br />
<span id="more-124"></span></p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_1l.jpg"><img class="size-medium wp-image-129 alignright" title="no_1l" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_1l-300x189.jpg" alt="" width="300" height="189" /></a></div>
<p>この症例は、生後7カ月にも関わらず１ｋｇ程度しかない猫でした。食欲はあるのに、上を向いた状態でしか物を食べることが出来ず、直ぐ吐いてしまうという状態で当院へ来院されました。<br />
そこで、レントゲン写真を取ったところ気管が右側へ変位している様子でした。次に透視下においてリアルタイムでバリウム造影を行ったところ、心臓の手前で食道が狭窄していること、食道が左側へ拡張していること　などがわかりました。</p>
<p>以上の<br />
・心臓基底部にて食道が狭窄している<br />
・食道が左側へ拡張している<br />
・気管が右側へ変位している<br />
という三点から、この症例は「右大動脈弓遺残症」であると診断し、その後心臓の超音波検査を行い狭窄している部位に血流がないことが確認できたため、早急に手術を行うことになりました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_3l.jpg"><img class="size-medium wp-image-130 alignleft" title="no_3l" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_3l-300x290.jpg" alt="" width="300" height="290" /></a></div>
<p>手術の内容は、食道を狭窄している動脈管索を切断し、食道の狭窄部位を内視鏡で確認しながらバルーンカテーテルという風船のようなものを内側から膨らませて狭窄部位を広げるというものでした。また、同時にお腹からチューブを胃に入れて、しばらくは食道を使わずに直接食べ物を胃の中へ入れることが出来るようにしました。</p>
<p>胸を開く手術であり、内視鏡を操作しながらバルーンカテーテルを膨らますなど大変な手術ではありましたが、無事に終えることができました。</p>
<p>次のレントゲン写真は術後1カ月半の時のバリウム造影時のものです。手術を行うまで生後7カ月もずっと拡張していた食道はすぐには元には戻りません。しかし、術前に撮影したものと比較して造影剤の滞留が大分少なくなっていることがわかります。また、透視下で確認したところ、術前よりもスムーズに狭窄部位を造影剤が通過するようになっていました。また、体重も術前と比較して３００ｇ以上増加しており、少しずつ始めた立位での給餌では吐出が見られなくなっていました。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_2l.jpg"><img class="size-medium wp-image-131 alignright" title="no_2l" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/no_2l-300x189.jpg" alt="" width="300" height="189" /></a></div>
<p>この後、どんどん快方に向かっていくと期待していたのですが、実はこの猫はウイルス性の病気に感染しており、それが発症してしまったため亡くなってしまいました。術後の経過が良好であったため、非常に残念な結果となってしまいました。</p>
<p>右大動脈弓遺残症は、固形物を食べ始める離乳期に吐出などの症状として現れることが多い疾患です。あまりに小さい場合は麻酔リスクの関係から手術が困難なこともありますが、根本的には外科的に整復するより他にありません。また、食道拡張の程度が予後に大きく影響します。あまりに長期間拡張している場合には手術を行っても、吐出がおさまらないこともあるので、疑いのある子たちに関しては早めに検査してみることをお勧めします。</p>
<p>執刀・監修：井口<br />
ブログ更新：玉野</p>
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		<title>宮城県石巻市にある石巻動物救護センターへ支援に行ってきました。</title>
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		<pubDate>Sun, 01 May 2011 18:18:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[スタッフブログ]]></category>

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		<description><![CDATA[先日のブログでお伝えした通り、宮城県石巻市にある石巻動物救護センターへ支援に行ってきました。今回は、そのことについて書きたいと思います。 僕は院長の報告を受ける前、まずは動物よりも人の救護が優先であるべきだと考えていました。今回の大震災・津波で多くの動物が亡くなってしまったであろうこと、生き残った中でも多くの動物が飼い主とはぐれてしまっているであろうことは予測していましたが、やはり人の救護が整っていない状況で、獣医師として何ができるのか疑問でした。 しかし、石巻の視察から帰ってきた院長の話を聞いて気持ちが変わっていきました。「被災された方の中には何もかもを失いながら、必死に動物だけを守って逃げた方もいるのだ」という話には特に心がうたれました。そのように自分の命と同じように動物を大事に思っている人は多くいるのだから、動物を救うということは今回のような大災害の時に獣医師として果たさなければならない役目なのだと感じ、院長に賛同するかたちで支援に向かわせていただくことを決めました。 僕が向かった時には既に発災から3週間程たっており、石巻までの高速道路などは所々凹凸があったりするものの大きな異変は感じられませんでした。しかし石巻市にはいった頃から突然、壁に残る泥の跡や壊れた車が見られるようになり、ほどなくテレビなどで報道されている様なひどい状況が目の前に広がりました。現地の状況は言葉で説明できるようなものではなく、ただただ悲しくなるばかりでした。 石巻動物救護センターでは、家族と離れ離れになった動物たちを引きあわせるための「情報の一元化」、「保護動物を管理するためのシェルター」、「動物たちの救護・保護」などを行っています。獣医師の仕事としては、避難所を巡って情報を集めたり、動物の治療を行ったり、薬などの物資を届けたりする「動物たちの救護・保護」がメインでした。そんな中で一番強く印象に残ったのは津波から犬を守った方とのやりとりでした。 家族とも別れ、家も流されてしまい一匹の犬と二人きりになってしまったという方の犬の往診に行ってくれと言われた時、僕はその方にとってはその犬だけが心の支えになっているのかもしれないと思っていました。しかし実際に避難所へ向かうと想像していた光景とは全く異なるものでした。 その避難所は比較的大きな避難所だったのですが、その犬は大災害とその後の慣れない集団生活のためか、全ての物事に過敏になっており近づくだけで避難所全体に響き渡るほどの大きな声で吠えてしまっていました。その方はただでさえ犬以外の全てを失ってしまっており、心身ともに余裕など全くない状況なのに、避難所に避難されている他の方々へ迷惑がかかるからと朝は日が出る前にその犬を外へ連れだし、夜遅くに連れて入るといったことを毎日繰り返していたそうで、完全に疲れきっていました。 お話を聞くと、その方は津波で一度は胸のあたりまで水につかるような状況になったそうで、その間も犬のリードをしっかりと持ち、溺れないように必死に守り抜いたそうです。そうやって必死に助け出した自分の犬に対してその方がボソッと言った言葉に僕は胸を引き裂かれそうになりました。 「こんな子、助けなければ良かった、あのまま放せば良かった」 必死に守り抜いた犬なのに、始めは心の支えにしていただろう犬なのに、その方はもう周りに気を使い続ける生活に耐えきれなくなっていました。僕が動物救護センターでお預かり出来るという話をしたところ、その方は涙を流して喜んでいました。この時に僕は、動物への支援はこういった形でも人を救えるのだと強く感じました。今は本当に、少しでも早くその方がまた自分の身の回りを落ち着かせてその子と一緒に幸せに暮らせるようになることを祈っています。 他にもこんなことがありました。 ある避難所に薬を届けに行ったときでした。かなり寒い日だったのですが、避難所に着いたときにそこに疲れ切った様子で無表情な中学生くらいの3人が外で一匹の痩せた猫を囲んでいました。僕と一緒にいた先生が車を少し離れた所へ止めて後部座席から薬を出していたところ、その猫は寒さに耐えきれなかったらしく僕たちの車の中に飛び乗って来て座り込んだのです。その猫は集まっていた中学生のうちの一人の飼い猫だったらしいのですが、やはり家が流されてしまい、避難所にも入れてもらえずに凍えていた様子でした。どうしても避難所には入れてもらえないとのことだったので、近くにあった段ボールや持っていたホッカイロで少し暖かい場所を作ってあげたところ、しばらくしてその猫も少し元気が出てきた様子でご飯も食べ始めてくれました。 その時驚いたのですが、猫が少し元気になったことで中学生達の表情が明らかに明るくなったのです。疲れた様子だった眼にも輝きが戻り、お互いに相談しあいながら猫のためにもっと暖かい場所を作り始めていました。 こういったちょっとした動物への支援が被災した方々の表情を少しでも明るく出来るのだと実感しました。 私たち獣医師がこの大災害への支援として出来ることは、やはり動物に関係することです。僕自身、始めは動物を支援することは直接被災地への支援にならないのかもしれないと思っていました。しかし、その動物への支援が被災した方々の笑顔につながるのです。今は本当に支援に行って良かったと思うと共に、災害時の動物への支援は必要なものだと強く思います。 今回書いた事以外にも様々な事がありました。そんな中で本当に多くの人が動物と強い絆で結ばれており、家族として大切にしているということが今まで以上に痛いほどわかりました。災害時ではなくても、それは変わるものではありません。その家族の健康を預かる身として、これからも誇りを持って獣医師としてしっかりとやっていこうと思いました。 現在、石巻動物救護センターで保護している動物の数は100を超えていると聞きます。ゼロから始めてそこまでに至るための情報の一元化、システムの構築などは想像を絶する作業だったと思います。それでも一匹でも多く、家族の元へ返してあげれるように昼夜問わず頑張っている動物救護センターの方々へ敬意を表し、これからも応援していこうと思います。 玉野]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><span id="more-78"></span>先日のブログでお伝えした通り、宮城県石巻市にある石巻動物救護センターへ支援に行ってきました。今回は、そのことについて書きたいと思います。</p>
<p>僕は院長の報告を受ける前、まずは動物よりも人の救護が優先であるべきだと考えていました。今回の大震災・津波で多くの動物が亡くなってしまったであろうこと、生き残った中でも多くの動物が飼い主とはぐれてしまっているであろうことは予測していましたが、やはり人の救護が整っていない状況で、獣医師として何ができるのか疑問でした。</p>
<p>しかし、石巻の視察から帰ってきた院長の話を聞いて気持ちが変わっていきました。「被災された方の中には何もかもを失いながら、必死に動物だけを守って逃げた方もいるのだ」という話には特に心がうたれました。そのように自分の命と同じように動物を大事に思っている人は多くいるのだから、動物を救うということは今回のような大災害の時に獣医師として果たさなければならない役目なのだと感じ、院長に賛同するかたちで支援に向かわせていただくことを決めました。</p>
<p>僕が向かった時には既に発災から3週間程たっており、石巻までの高速道路などは所々凹凸があったりするものの大きな異変は感じられませんでした。しかし石巻市にはいった頃から突然、壁に残る泥の跡や壊れた車が見られるようになり、ほどなくテレビなどで報道されている様なひどい状況が目の前に広がりました。現地の状況は言葉で説明できるようなものではなく、ただただ悲しくなるばかりでした。</p>
<p>石巻動物救護センターでは、家族と離れ離れになった動物たちを引きあわせるための「情報の一元化」、「保護動物を管理するためのシェルター」、「動物たちの救護・保護」などを行っています。獣医師の仕事としては、避難所を巡って情報を集めたり、動物の治療を行ったり、薬などの物資を届けたりする「動物たちの救護・保護」がメインでした。そんな中で一番強く印象に残ったのは津波から犬を守った方とのやりとりでした。</p>
<p>家族とも別れ、家も流されてしまい一匹の犬と二人きりになってしまったという方の犬の往診に行ってくれと言われた時、僕はその方にとってはその犬だけが心の支えになっているのかもしれないと思っていました。しかし実際に避難所へ向かうと想像していた光景とは全く異なるものでした。</p>
<p>その避難所は比較的大きな避難所だったのですが、その犬は大災害とその後の慣れない集団生活のためか、全ての物事に過敏になっており近づくだけで避難所全体に響き渡るほどの大きな声で吠えてしまっていました。その方はただでさえ犬以外の全てを失ってしまっており、心身ともに余裕など全くない状況なのに、避難所に避難されている他の方々へ迷惑がかかるからと朝は日が出る前にその犬を外へ連れだし、夜遅くに連れて入るといったことを毎日繰り返していたそうで、完全に疲れきっていました。</p>
<p>お話を聞くと、その方は津波で一度は胸のあたりまで水につかるような状況になったそうで、その間も犬のリードをしっかりと持ち、溺れないように必死に守り抜いたそうです。そうやって必死に助け出した自分の犬に対してその方がボソッと言った言葉に僕は胸を引き裂かれそうになりました。</p>
<p>「こんな子、助けなければ良かった、あのまま放せば良かった」</p>
<p>必死に守り抜いた犬なのに、始めは心の支えにしていただろう犬なのに、その方はもう周りに気を使い続ける生活に耐えきれなくなっていました。僕が動物救護センターでお預かり出来るという話をしたところ、その方は涙を流して喜んでいました。この時に僕は、動物への支援はこういった形でも人を救えるのだと強く感じました。今は本当に、少しでも早くその方がまた自分の身の回りを落ち着かせてその子と一緒に幸せに暮らせるようになることを祈っています。</p>
<p>他にもこんなことがありました。</p>
<p>ある避難所に薬を届けに行ったときでした。かなり寒い日だったのですが、避難所に着いたときにそこに疲れ切った様子で無表情な中学生くらいの3人が外で一匹の痩せた猫を囲んでいました。僕と一緒にいた先生が車を少し離れた所へ止めて後部座席から薬を出していたところ、その猫は寒さに耐えきれなかったらしく僕たちの車の中に飛び乗って来て座り込んだのです。その猫は集まっていた中学生のうちの一人の飼い猫だったらしいのですが、やはり家が流されてしまい、避難所にも入れてもらえずに凍えていた様子でした。どうしても避難所には入れてもらえないとのことだったので、近くにあった段ボールや持っていたホッカイロで少し暖かい場所を作ってあげたところ、しばらくしてその猫も少し元気が出てきた様子でご飯も食べ始めてくれました。</p>
<p>その時驚いたのですが、猫が少し元気になったことで中学生達の表情が明らかに明るくなったのです。疲れた様子だった眼にも輝きが戻り、お互いに相談しあいながら猫のためにもっと暖かい場所を作り始めていました。</p>
<p>こういったちょっとした動物への支援が被災した方々の表情を少しでも明るく出来るのだと実感しました。</p>
<p>私たち獣医師がこの大災害への支援として出来ることは、やはり動物に関係することです。僕自身、始めは動物を支援することは直接被災地への支援にならないのかもしれないと思っていました。しかし、その動物への支援が被災した方々の笑顔につながるのです。今は本当に支援に行って良かったと思うと共に、災害時の動物への支援は必要なものだと強く思います。</p>
<p>今回書いた事以外にも様々な事がありました。そんな中で本当に多くの人が動物と強い絆で結ばれており、家族として大切にしているということが今まで以上に痛いほどわかりました。災害時ではなくても、それは変わるものではありません。その家族の健康を預かる身として、これからも誇りを持って獣医師としてしっかりとやっていこうと思いました。</p>
<p>現在、石巻動物救護センターで保護している動物の数は100を超えていると聞きます。ゼロから始めてそこまでに至るための情報の一元化、システムの構築などは想像を絶する作業だったと思います。それでも一匹でも多く、家族の元へ返してあげれるように昼夜問わず頑張っている動物救護センターの方々へ敬意を表し、これからも応援していこうと思います。</p>
<p>玉野</p>

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<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=105' title='otakibashiahp-24'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-24-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-24" title="otakibashiahp-24" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=118' title='otakibashiahp-12'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-12-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-12" title="otakibashiahp-12" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=121' title='otakibashiahp-1'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-1-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-1" title="otakibashiahp-1" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=108' title='otakibashiahp-21'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-21-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-21" title="otakibashiahp-21" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=99' title='otakibashiahp-30'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-30-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-30" title="otakibashiahp-30" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=111' title='otakibashiahp-19'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-19-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-19" title="otakibashiahp-19" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=117' title='otakibashiahp-13'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-13-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-13" title="otakibashiahp-13" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=100' title='otakibashiahp-3'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-3-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-3" title="otakibashiahp-3" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=102' title='otakibashiahp-28'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-28-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-28" title="otakibashiahp-28" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=104' title='otakibashiahp-26'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-26-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-26" title="otakibashiahp-26" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=90' title='otakibashiahp-8'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-8-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-8" title="otakibashiahp-8" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=97' title='otakibashiahp-32'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-32-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-32" title="otakibashiahp-32" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=89' title='otakibashiahp-9'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-9-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-9" title="otakibashiahp-9" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=107' title='otakibashiahp-22'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-22-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-22" title="otakibashiahp-22" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=115' title='otakibashiahp-15'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-15-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-15" title="otakibashiahp-15" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=119' title='otakibashiahp-11'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-11-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-11" title="otakibashiahp-11" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=113' title='otakibashiahp-17'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-17-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-17" title="otakibashiahp-17" /></a>
<a href='http://otakibashi-ahp.com/?attachment_id=92' title='otakibashiahp-6'><img width="150" height="150" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/05/otakibashiahp-6-150x150.jpg" class="attachment-thumbnail" alt="otakibashiahp-6" title="otakibashiahp-6" /></a>

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		<item>
		<title>獣医師が出来ること</title>
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		<pubDate>Sun, 03 Apr 2011 18:58:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[お知らせ]]></category>

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		<description><![CDATA[こんにちは 小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。 今回は、緊急でのご報告とお詫びがあります。 この度、皆さんもご存じのとおり、東日本大震災で多くの人が犠牲となってしまいました。また、その影響は今もなお多くの人々を苦しめています。 そんな中、特にひどい影響を受けた石巻に、避難所で飼主と共に頑張っている動物達・飼主をさがしながらさまよう動物達を一匹でも多く救いたい、という目的で「東日本大震災動物救護センター」というものが立ち上げられました。当院の院長・中村もその東日本大震災動物救護センターの支援のために先日、石巻地区へ赴きました。その時の院長・中村の獣医師会への報告の一部を抜粋して最後に紹介します。 院長からの報告を受け、私たちも獣医師として困っている被災者の方々のお役に立ちたいという事になり、石巻にある東日本大震災動物救護センターの支援にあたることに致しました。しかし、被災地までは当院のある新宿区から車で片道5時間以上かかってしまうため休日を利用して支援に行くことは困難です。そこで、当院の獣医師が交代で泊まり込みの支援を行うことになりました。 そのため、当院へかかられている患者様には、いつも診ている獣医師がいない等、ご迷惑をおかけしますが　ご理解いただければと思います。 獣医師の日程と、院長の現地の報告は続きをご覧ください。 被災地支援へ行く獣医師とその日程を記します。 日 月 火 水 木 金 土 4/3 4/4 4/5 4/6 4/7 4/8 4/9 長期滞在者 井上 井上 井上 井上/玉野 玉野 玉野 玉野/磯野 帰り （運転手） 佐藤 中村 宮田 4/10 4/11 4/12 4/13 &#8230; <a href="http://otakibashi-ahp.com/?p=54">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>こんにちは<br />
小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。<br />
今回は、緊急でのご報告とお詫びがあります。</p>
<p>この度、皆さんもご存じのとおり、東日本大震災で多くの人が犠牲となってしまいました。また、その影響は今もなお多くの人々を苦しめています。</p>
<p>そんな中、特にひどい影響を受けた石巻に、避難所で飼主と共に頑張っている動物達・飼主をさがしながらさまよう動物達を一匹でも多く救いたい、という目的で「東日本大震災動物救護センター」というものが立ち上げられました。当院の院長・中村もその東日本大震災動物救護センターの支援のために先日、石巻地区へ赴きました。その時の院長・中村の獣医師会への報告の一部を抜粋して最後に紹介します。</p>
<p>院長からの報告を受け、私たちも獣医師として困っている被災者の方々のお役に立ちたいという事になり、石巻にある東日本大震災動物救護センターの支援にあたることに致しました。しかし、被災地までは当院のある新宿区から車で片道5時間以上かかってしまうため休日を利用して支援に行くことは困難です。そこで、当院の獣医師が交代で泊まり込みの支援を行うことになりました。</p>
<p>そのため、当院へかかられている患者様には、いつも診ている獣医師がいない等、ご迷惑をおかけしますが　ご理解いただければと思います。</p>
<p>獣医師の日程と、院長の現地の報告は続きをご覧ください。<br />
<span id="more-54"></span></p>
<p>被災地支援へ行く獣医師とその日程を記します。</p>
<div class="content_2">
<table border="0" cellspacing="0" cellpadding="0" width="552">
<tbody>
<tr>
<td width="100"><span style="font-size:12px;"></span></td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>日</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>月</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>火</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>水</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>木</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>金</strong></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"><strong>土</strong></span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100"><span style="font-size:12px;"></span></td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/3</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/4</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/5</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/6</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/7</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/8</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/9</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100" valign="top"><span style="font-size:12px;">長期滞在者</span></td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井上</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井上</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井上</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井上/玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野/磯野</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100" valign="top"><span style="font-size:12px;">帰り<br />
  （運転手）</span></td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">佐藤</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">中村</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">宮田</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100"><span style="font-size:12px;"></span></td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100"><span style="font-size:12px;"></span></td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/10</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/11</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/12</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/13</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/14</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/15</span></div>
</td>
<td width="64">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">4/16</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100" valign="top"><span style="font-size:12px;">長期滞在者</span></td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">磯野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">磯野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">磯野/井上</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井上/玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">玉野</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td width="100" valign="top"><span style="font-size:12px;">帰り<br />
  （運転手）</span></td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井口</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">中村</span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;"></span></div>
</td>
<td width="64" valign="top">
<div align="center"><span style="font-size:12px;">井口</span></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>また、当ブログの左メニューから<a href="http://tohoku-arc.com/">東日本大震災動物救護センター</a>のホームページへリンクを貼っております。そのページで義援金も募っておりますので、ご協力いただけたらと思います。</p>
<p>よろしくお願いいたします。　　　　　　　　　　　　　　　　　獣医師　玉野</p>
<p>以下、報告文</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">現状と人々の生活</span></p>
<p>1000年に一度と言われる災害は、メディアを通して自分を含め全国民の知るところでありますが、実際にその凄まじい現状を目前にすると言葉を失い立ち尽くしてしまいました。</p>
<p>そして、災害を受けていない自分に被災して困っている方のために何ができるのか真剣に考えさせられました。</p>
<p>壊滅した地区ではがれきの山となり、その内陸部では家は流されてなくとも家の中は家財道具が散乱し、床はヘドロで覆われ海水と腐敗臭でとても長くいることが出来ません。家の外も流れ着いたがれきやつぶれた車で壁に穴が開いたり、道や玄関が塞がれていたりしています。被害の少ない地域においては、一見すると道路に泥がたまっている程度と思われましたが、実はすでに道路が片づけられ通行可能となり復興された後だったのです。</p>
<p>人口10万人ほどの石巻全体では、全ての商店が営業しておらず、食料やガソリンだけでなく生活用品などを購入することもできません。実際に支援に行った時も車で救護活動に出ましたが、外で食べるところも無く、食料も水も買えず我慢して活動していました。</p>
<p>6時間後さすがにトイレは我慢できずにセンターに帰ってきました。</p>
<p>最近になり、水と電気は復旧しましたが、いまだに電話とガスは通じていません。ですから、震災後お風呂に入ることが出来ていないということでした。それでも震災から10日くらいは、電気も水も無いため真っ暗なところで生活し、トイレはペットシーツを使っていたことを考えるとだいぶ良くなったとの事でした。</p>
<p>助かった石巻の人々は、震災で家族や親戚や親しい友人を必ず誰か失っているはずなのに、その悲しみを乗り越える間もなく大変な思いをして生活している事が解りました。</p>
<p>この事は報道で知っていましたが、現地に行って肌で感じないと知った事にはならないと思いました。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">東日本大震災動物救護センター立ち上げの経緯</span></p>
<p>自分は震災後、義援金は送ったものの被災地の方々に何もすることはないのかとずっとジレンマを感じていました。友人の獣医師が単身で石巻に行き、診療可能な石巻の先生と東日本大震災動物救護センターを立ち上げたのを知り、恥ずかしながらそれをきっかけに石巻入りをしました。</p>
<p>石巻市獣医師会会員の先生8人の命は助かったものの機能している病院は、2病院。</p>
<p>中には病院は流され無くなってしまったり、一階部分は水に浸かり、医療機械は全て動かず、ガラスは割れ、室内はがれきが流れ込み、まだ電気も水も復旧していないところもあると聞きます。そんな中で、僕の友人が診療可能であった石巻市の阿部俊範先生と出会い救護センターの立ち上げを始めたのが10日程前だったそうです。やっと電気や水が復旧した頃です。まず宮城県獣医師会に応援要請を行ったそうですが、被害が広域だった事や相当な混乱があったためか返答がない状態のなか、少数の先生で活動内容を話し合い活動を始めました。石巻市、東松山市、女川町の3市町村における被災者、動物の救護保護活動を目的として<a href="http://tohoku-arc.com/">東日本大震災動物救護センター</a>を立ち上げました。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">現在の活動内容と問題点</span></p>
<p>①    優先課題として被災動物把握のためのデータベース化<br />
200か所と言われる避難所、情報の入りにくい2万人と言われる自宅非難の方々に会い飼主やペットの被災状況の聞き取り調査</p>
<p>②    物資のコントロール<br />
人々が生活用品を買う事もままならない状況ですので、非難にあった方はペットの餌やトイレ砂やペットシーツなどが不足しています。</p>
<p>しかし全国からそういったペットの物資は石巻に入ってきましたが、それを必要としている各避難所や自宅非難者に届けなければなりません。</p>
<p>③    被災動物の保護<br />
現在放浪しているまたは負傷している動物を保護し、治療を阿部先生の病院で行っていますが、当然病院の施設内では収容できる頭数は限られており、すぐに動物のシェルターを建設することが必要となっております。</p>
<p>また、ある動物愛護団体が飼主の有無を確認せず、予防の有無も考えずに捕獲し、その情報もクローズなままに飼主に会えるかもしれない機会を失い、関西や東京に連れていかれていると聞きます。</p>
<p>④    動物ボランティア団体との連結<br />
少数の先生方では限界があり、実際は獣医師を必要としているが上記の活動を行うために動物ボランティアの方に積極的に接触し、協力を要請する。</p>
<p>以上が、現在行っている主な活動ですが迅速な対応をするためには、あきらかな人員不足となっています。また、シェルター建設や運営にかかる費用も相当必要であると考えられ、これが長期間続くものと思われます。</p>
<p>人道的支援や義援金は、本当に必要なところに必要な時期に届いていないのが現実です。</p>
<p>これは、とても大きな問題であり何のためにどのような支援が必要なのか真剣に個人個人が考える必要があるのではないかと感じ反省させられました。</p>
<p>今回友人の獣医師が勇気をだし行動したことから、自分も行動するきっかけをもらいました。来週は僕の話を聞き、別の獣医師が現地に入るそうです。</p>
<p>一人一人が実際に何か行動を起こすことでその輪を拡げていけるのだとも感じました。<br />
これは、石巻での現状であり東北地方には困っている方がまだまだ大勢います。</p>
<p>1000年に一度と言われる今回の災害は、全国民が支える必要があり、国民として獣医師として何かを行動しなければいけないと考えます。</p>
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		<title>膝蓋骨脱臼 GradeⅣ</title>
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		<pubDate>Sun, 27 Mar 2011 18:07:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[臨床報告]]></category>

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		<description><![CDATA[はじめまして、小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。このブログでは当院における出来事や手術症例などをご紹介していきたいと思っています。 今回は膝蓋骨脱臼GradeⅣの症例をご紹介します。 膝蓋骨というとあまり聞きなれないかもしれませんが、膝のお皿といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか？膝蓋骨とは、この膝のお皿のことなのです。人間と同じように犬や猫も膝のお皿を持っています。この膝蓋骨は大腿骨の滑車溝という溝と膝蓋靭帯と大腿四頭筋と共に膝の曲げ伸ばしをスムーズにするための重要な役割を担っています。この膝蓋骨が滑車溝から外れてしまうことを膝蓋骨脱臼といい、小型犬では内側に脱臼する膝蓋骨内方脱臼が多くみられます。 膝蓋骨脱臼の多くは遺伝的に滑車溝が浅いこと等によって起こると言われています。膝蓋骨が脱臼すると痛みのため脱臼している足を上げて歩行するなどの症状が現れます。また、若い動物に膝蓋骨脱臼が起こると膝にねじれの力が加わってしまうため、正常な骨の成長ができなくなってしまい歩行に異常をきたしてしまうこともあります。 膝蓋骨脱臼の程度は、以下のような４段階で評価されます。 GradeⅠ 膝蓋骨を手で簡単に脱臼させることが出来る。 またその後、自然に元の位置に戻る GradeⅡ 膝を曲げることで膝蓋骨が簡単に脱臼してしまう。 また膝を伸ばすこと等によって元の位置に戻る GradeⅢ 膝蓋骨は常に脱臼している。 手で膝蓋骨を元の位置まで動かすことが出来る GradeⅣ 膝蓋骨は常に脱臼している。 手で膝蓋骨を元の位置まで動かすことが出来ない 膝蓋骨内方脱臼は、進行性の病気ですので放っておくことによってどんどんと悪化します。特に若齢（生後10か月未満の骨の成長期）では、脛骨粗面（膝蓋靭帯の付着部）の内側変位、大腿骨の成長阻害等重大な悪化へとつながってしまいます。今回ご紹介する症例は生後半年で脱臼したまま成長し、GradeⅣまで進行していた症例です。この症例は1歳過ぎの小型犬で、健康診断時に左側膝蓋骨脱臼GradeⅣが発見されました。飼い主さんに話をきくと半年前から足を引きずっていたということで、その時から脱臼していたことが想像されます。その時のレントゲン写真が上の写真になります。 本来、膝の直上にあるべき左側の膝蓋骨が内側に大きく変位してしまっています。（赤い○部）また、膝蓋骨が脱臼しているため大腿骨と脛骨がねじれて成長しています。（この症例では右側の膝蓋骨もGradeⅢの脱臼を起こしているためこちらも膝蓋骨が変位しています。）若齢の動物や跛行を示している動物では膝蓋骨脱臼は外科的に整復するしか方法がありません。この症例は進行したGradeⅣであり、横のレントゲン写真で分かるように膝蓋骨が大腿骨の裏側まで来てしまっているので大腿骨を切断しなければならない、とても難しい症例だったのですが手術を行うことになりました。 膝蓋骨脱臼の整復術の術式には様々な方法があり、症例の重症度によっていくつかの術式を組み合わせて行います。 本症例では骨格変形を伴うほどの重度であったため・浅くなっている滑車溝を深くし、関節軟骨を戻す「滑車溝造溝術」・膝蓋骨を内側に引っ張っている内側の関節包と関節支帯、大腿四頭筋群・縫工筋などを開放する「内側関節包開放術」・逆に伸びてしまっている外側の関節包と関節支帯を縫い縮める「外側関節包縫縮術」・膝蓋靭帯の脛骨への付着部を変更する「脛骨粗面転植術」・捻じれて成長した大腿骨を切断し、プレートを用いて真っ直ぐに整復する「大腿骨骨切術」・膝蓋靭帯が内側に再び落ちないように支持する「膝蓋靭帯内側スクリュー固定術」以上の６つの方法を組み合わせて行いました。大変な手術でしたが、膝蓋骨脱臼もきちんと整復され、予定通り終えることができました。左上の写真が手術直後のレントゲン写真です。 この後長い間かけてリハビリを始め、大腿骨のプレートや粗面転植のピンを麻酔下で順々に抜去していき、最終的に全ての人工物を取り除くまでに半年以上もかかりました。それでも現在は少しぎこちない様に見えますが、足を引きずることもなく元気に走り回るまでになってくれました。 この症例ではGradeⅣにまで進行していたため、とても大変な手術・術後になってしまいました。しかしGradeがもっと低い状態で手術を行えば、もう少し簡単な手術で確実に整復することができます。 例えば、GradeⅡの状態で手術を行うことができれば、滑車造溝術で溝を作り関節軟骨を戻して関節包縫縮を行うという方法だけで整復できる例もあります。 この方法だとピンやプレートといった人工物を体内に残さないでいいので、何度も麻酔をかける必要もなく、比較的早く回復してくれます。GradeⅢの状態で手術を行う場合でも、GradeⅣのように大腿骨骨切術などは不要になってくるのでGradeⅡの術式に粗面転植術・関節外固定（Lateral Suture）を加える程度の手術で多くの場合回復が見込めます。 膝蓋骨脱臼は、進行性の病気です。Gradeが低いうちは常に痛みがあるわけではないのでついつい様子を見てしまいがちです。しかし、先ほど紹介したGradeⅣの症例も同じように初めは低いGradeであったということを考えると、膝蓋骨脱臼で足をあげる等の症状が出始めた場合、積極的に治療を行ったほうが良いのだと実感させられる症例でした。もし心当たりのある方がいらっしゃいましたら、チェックしてみることをお勧めします。 獣医師：玉野]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>はじめまして、小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。このブログでは当院における出来事や手術症例などをご紹介していきたいと思っています。<br />
今回は膝蓋骨脱臼GradeⅣの症例をご紹介します。 </p>
<p>膝蓋骨というとあまり聞きなれないかもしれませんが、膝のお皿といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか？膝蓋骨とは、この膝のお皿のことなのです。人間と同じように犬や猫も膝のお皿を持っています。この膝蓋骨は大腿骨の滑車溝という溝と膝蓋靭帯と大腿四頭筋と共に膝の曲げ伸ばしをスムーズにするための重要な役割を担っています。この膝蓋骨が滑車溝から外れてしまうことを膝蓋骨脱臼といい、小型犬では内側に脱臼する膝蓋骨内方脱臼が多くみられます。<br />
膝蓋骨脱臼の多くは遺伝的に滑車溝が浅いこと等によって起こると言われています。膝蓋骨が脱臼すると痛みのため脱臼している足を上げて歩行するなどの症状が現れます。また、若い動物に膝蓋骨脱臼が起こると膝にねじれの力が加わってしまうため、正常な骨の成長ができなくなってしまい歩行に異常をきたしてしまうこともあります。<br />
膝蓋骨脱臼の程度は、以下のような４段階で評価されます。<span id="more-4"></span> </p>
<table border="1" width="100%">
<tbody>
<tr>
<td>GradeⅠ</td>
<td>膝蓋骨を手で簡単に脱臼させることが出来る。<br />
				またその後、自然に元の位置に戻る</td>
</tr>
<tr>
<td>GradeⅡ</td>
<td>膝を曲げることで膝蓋骨が簡単に脱臼してしまう。<br />
				また膝を伸ばすこと等によって元の位置に戻る</td>
</tr>
<tr>
<td>GradeⅢ</td>
<td>膝蓋骨は常に脱臼している。<br />
				手で膝蓋骨を元の位置まで動かすことが出来る</td>
</tr>
<tr>
<td>GradeⅣ</td>
<td>膝蓋骨は常に脱臼している。<br />
				手で膝蓋骨を元の位置まで動かすことが出来ない</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<div class="gallery">
<a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No1.jpg"><img class="size-full wp-image-11 alignright" title="2011_03_30_03" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_03.jpg" alt="" width="300" height="236" /></a> 膝蓋骨内方脱臼は、進行性の病気ですので放っておくことによってどんどんと悪化します。特に若齢（生後10か月未満の骨の成長期）では、脛骨粗面（膝蓋靭帯の付着部）の内側変位、大腿骨の成長阻害等重大な悪化へとつながってしまいます。今回ご紹介する症例は生後半年で脱臼したまま成長し、GradeⅣまで進行していた症例です。この症例は1歳過ぎの小型犬で、健康診断時に左側膝蓋骨脱臼GradeⅣが発見されました。飼い主さんに話をきくと半年前から足を引きずっていたということで、その時から脱臼していたことが想像されます。その時のレントゲン写真が上の写真になります。</p>
<p>本来、膝の直上にあるべき左側の膝蓋骨が内側に大きく変位してしまっています。（赤い○部）また、膝蓋骨が脱臼しているため大腿骨と脛骨がねじれて成長しています。（この症例では右側の膝蓋骨もGradeⅢの脱臼を起こしているためこちらも膝蓋骨が変位しています。）若齢の動物や跛行を示している動物では膝蓋骨脱臼は外科的に整復するしか方法がありません。この症例は進行したGradeⅣであり、横のレントゲン写真で分かるように膝蓋骨が大腿骨の裏側まで来てしまっているので大腿骨を切断しなければならない、とても難しい症例だったのですが手術を行うことになりました。
</p></div>
<div class="gallery">
膝蓋骨脱臼の整復術の術式には様々な方法があり、症例の重症度によっていくつかの術式を組み合わせて行います。 <a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No2.jpg"><img class="size-full wp-image-12 alignleft" title="2011_03_30_07" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_07.jpg" alt="" width="255" height="254" /></a> 本症例では骨格変形を伴うほどの重度であったため・浅くなっている滑車溝を深くし、関節軟骨を戻す「滑車溝造溝術」・膝蓋骨を内側に引っ張っている内側の関節包と関節支帯、大腿四頭筋群・縫工筋などを開放する「内側関節包開放術」・逆に伸びてしまっている外側の関節包と関節支帯を縫い縮める「外側関節包縫縮術」・膝蓋靭帯の脛骨への付着部を変更する「脛骨粗面転植術」・捻じれて成長した大腿骨を切断し、プレートを用いて真っ直ぐに整復する「大腿骨骨切術」・膝蓋靭帯が内側に再び落ちないように支持する「膝蓋靭帯内側スクリュー固定術」以上の６つの方法を組み合わせて行いました。大変な手術でしたが、膝蓋骨脱臼もきちんと整復され、予定通り終えることができました。左上の写真が手術直後のレントゲン写真です。
</div>
<p>この後長い間かけてリハビリを始め、大腿骨のプレートや粗面転植のピンを麻酔下で順々に抜去していき、最終的に全ての人工物を取り除くまでに半年以上もかかりました。それでも現在は少しぎこちない様に見えますが、足を引きずることもなく元気に走り回るまでになってくれました。<br />
この症例ではGradeⅣにまで進行していたため、とても大変な手術・術後になってしまいました。しかしGradeがもっと低い状態で手術を行えば、もう少し簡単な手術で確実に整復することができます。<br />
例えば、GradeⅡの状態で手術を行うことができれば、滑車造溝術で溝を作り関節軟骨を戻して関節包縫縮を行うという方法だけで整復できる例もあります。</p>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No4.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-13" title="2011_03_30_11" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_11.jpg" alt="" width="216" height="193" /></a><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No5.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-14" title="2011_03_30_13" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_13.jpg" alt="" width="286" height="193" /></a><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No6.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-15" title="2011_03_30_17" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_17.jpg" alt="" width="292" height="193" /></a></div>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No7.jpg"><img class="size-full wp-image-16 alignleft" title="2011_03_30_20" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_20.jpg" alt="" width="243" height="242" /></a>この方法だとピンやプレートといった人工物を体内に残さないでいいので、何度も麻酔をかける必要もなく、比較的早く回復してくれます。GradeⅢの状態で手術を行う場合でも、GradeⅣのように大腿骨骨切術などは不要になってくるのでGradeⅡの術式に粗面転植術・関節外固定（Lateral Suture）を加える程度の手術で多くの場合回復が見込めます。
</div>
<div class="gallery"><a href="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/No8.jpg"><img class="size-full wp-image-17 alignright" title="2011_03_30_22" src="http://otakibashi-ahp.com/wp-content/uploads/2011/03/2011_03_30_22.jpg" alt="" width="274" height="242" /></a> 膝蓋骨脱臼は、進行性の病気です。Gradeが低いうちは常に痛みがあるわけではないのでついつい様子を見てしまいがちです。しかし、先ほど紹介したGradeⅣの症例も同じように初めは低いGradeであったということを考えると、膝蓋骨脱臼で足をあげる等の症状が出始めた場合、積極的に治療を行ったほうが良いのだと実感させられる症例でした。もし心当たりのある方がいらっしゃいましたら、チェックしてみることをお勧めします。</div>
<p style="text-align: left;">獣医師：玉野</p>
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